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文献詳細

雑誌文献

臨床外科78巻3号

2023年03月発行

文献概要

特集 進化する肝臓外科—高難度腹腔鏡下手術からロボット支援下手術の導入まで 高難度低侵襲肝切除の教育と普及における課題

腹腔鏡下肝切除におけるカダバートレーニングを利用した新規術式導入と教育の意義

著者: 新木健一郎1 石井範洋13 塚越真梨子1 渡辺亮1 播本憲史1 岩﨑広英23 調憲13

所属機関: 1群馬大学大学院総合外科学講座肝胆膵外科学 2群馬大学大学院機能形態学 3群馬大学手術手技研修センター

ページ範囲:P.319 - P.324

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【ポイント】
◆低侵襲手術の発達によって,わが国でも高難度術式導入のためのカダバートレーニングが普及しつつある.
◆カダバーはThiel法固定によって臓器再現性が非常に高く,腹腔鏡下肝切除においても多様な手技の習得が可能である.
◆カダバートレーニングを行うに際しては,ガイドラインに則った倫理的ルールを厳守することが重要である.

参考文献

1)堀岡伸彦:カダバートレーニングにかける行政の期待.Jpn J Endourol 32:2-5,2019
2)坪井光弘,青山万理子,滝沢 宏,他:内視鏡手術の教育システム.日内分泌外会誌37:22-26,2020
3)Rashidian N, Willaert W, Gigliot MC, et al:Laparoscopic liver surgery training course on Thiel-embalmed human cadavers:program evaluation, trainer's long-term feedback and steps forward. World J Surg 43:2902-2908, 2019
4)Francis N, Penna M, Mackenzieet H, et al:Consensus on structured training curriculum for transanal total mesorectal excision(TaTME). Surg Endosc 31:2711-2719, 2017
5)日本外科学会,日本解剖学会:臨床医学の教育及び研究における死体解剖のガイドライン.解剖誌87:21-23,2012
6)岡田隆平,角田篤信,籾山直子,他:Thiel法による解剖体固定法とその有用性についての検討.日耳鼻115:791-794,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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