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特集 術後QOLを重視した胃癌手術と再建法
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ページ範囲:P.523 - P.523
文献購入ページに移動 胃癌手術における胃の切除範囲は占居部位に規定され,進行癌においてはあまり工夫の余地がないが,比較的早期の癌では縮小手術の適応がある.しかし,縮小手術も真価を発揮するためには様々な工夫が必要である.一方,進行癌に対する胃全摘術はとりわけQOLに対する影響が大きい.著しい体重減少は術後補助化学療法のコンプライアンスにも影響し,予後にも関わる可能性がある.このため術後の外来診療においては,栄養療法や切除術後障害を軽減する薬物療法など様々な工夫が凝らされている.さらに,再建に際して,パウチなどの代用胃で失われた容量を補う工夫も永年行われてきた.
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