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手術手技
術中膀胱鏡が有用であった右鼠径部膀胱ヘルニアの1例
著者: 赤尾希美1 成田潔1 草深智樹1 小倉正臣1 濵田賢司1 金兒博司1
所属機関: 1鈴鹿中央総合病院外科
ページ範囲:P.622 - P.626
文献購入ページに移動膀胱ヘルニアの治療は,膀胱を損傷することなく解剖学的に正確な位置に還納し,鼠径ヘルニア同様に再発を予防するためのヘルニア修復術を行うことが重要であり,術中に確実に膀胱を同定することが求められる.本症例ではヘルニア囊と膀胱が強く癒着していたが,術中膀胱鏡を用いることで膀胱を損傷することなくヘルニア囊を剝離することができた.ヘルニア囊との癒着の強い膀胱ヘルニアの手術の際には,術中膀胱損傷回避のため術中膀胱鏡を併用することが有用である.
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