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特集 消化管手術での“困難例”対処法—こんなとき,どうする? 総論
開腹手術での癒着剝離のコツ
著者: 山東雅紀12 上原圭1 小倉淳司1 村田悠記1 梅田晋一3 服部憲史3 中山吾郎3
所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科腫瘍外科学 2津島市民病院外科 3名古屋大学大学院医学系研究科消化器外科学
ページ範囲:P.650 - P.653
文献購入ページに移動◆癒着剝離とは,元来付いていなかった“モノ”と“モノ”の間のくっつきを剝がし,元の状態に戻す作業である.
◆“モノ”と“モノ”の境界を見極めることが最も重要で,そのコツは,①出血させない,②組織に対し適切な緊張をかける,③確実な剝離層を追い続ける,④剝離ラインの間違いにいち早く気付く,の4つに集約される.
◆癒着剝離の上達には,日頃から何気ない癒着に対し真摯に向き合い,鍛錬を積むことが一番の近道である.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年6月末まで)。
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