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特集 消化管手術での“困難例”対処法—こんなとき,どうする? 総論
腹腔鏡手術での癒着剝離のコツ
著者: 山本聖一郎1
所属機関: 1東海大学医学部消化器外科
ページ範囲:P.654 - P.658
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◆癒着が予想される場合には,癒着が少ないと考えられる箇所からトラブルなく第1ポートを挿入することが重要である.
◆クーパーやメッツェンバームを用いた癒着剝離は,癒着剝離が困難な箇所であればあるほど必要な手技になる.
◆その癒着剝離が必要かどうかを常に意識して対応する必要がある.不必要な癒着剝離は行わない.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年6月末まで)。
◆癒着が予想される場合には,癒着が少ないと考えられる箇所からトラブルなく第1ポートを挿入することが重要である.
◆クーパーやメッツェンバームを用いた癒着剝離は,癒着剝離が困難な箇所であればあるほど必要な手技になる.
◆その癒着剝離が必要かどうかを常に意識して対応する必要がある.不必要な癒着剝離は行わない.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年6月末まで)。
参考文献
1)林 賢,柳沢貫一,沼田稔,他:腹腔鏡下胆囊摘出術術前の動態下超音波を用いた癒着診断.日超音波医会研発表会講論集19:S395-396,1992
2)鬼柳かおり,間宮規章,斉藤孝成:腹壁癒着の超音波検査による評価—腹腔鏡下胆囊摘出術予定患者332例での検討.日内視鏡外会誌5:301-305,2000
3)大西敏雄,土田裕一,米井彰洋,他:術前超音波検査による腹腔鏡手術の癒着マッピング.日臨外会誌81:1238-1242,2020
4)有馬宏和,杉山重里,高野光子,他:cine MRI,経腹超音波による術前腸管癒着評価が役立った肝移植後の子宮内膜症性囊胞の1例.日産婦内視鏡会誌26:401-404,2010
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