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特集 消化管手術での“困難例”対処法—こんなとき,どうする? 大腸
PDM症例の術前把握と術中の留意点
著者: 花岡まりえ1 絹笠祐介1
所属機関: 1東京医科歯科大学消化管外科学分野
ページ範囲:P.723 - P.727
文献購入ページに移動◆Persistent descending mesocolon(PDM)は,発生過程において左側結腸が壁側腹膜と癒合せず,下行結腸が内側に変位することを特徴とする固定異常である1).
◆広範な癒着や血管分岐異常を認めることが多く,癒着剝離や中枢血管処理に注意を要するため手術時間の延長が予測される.
◆特に術野の制限がある低侵襲手術では,PDMの術前診断および頻度の高い特徴の把握と,手術戦略の準備が肝要である.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年6月末まで)。
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