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文献詳細

雑誌文献

臨床外科78巻9号

2023年09月発行

文献概要

特集 見てわかる! 下部消化管手術における最適な剝離層 悪性疾患の手術

腹腔鏡下横行結腸切除における最適な剝離層の選択

著者: 大塚幸喜1 大村悠介2 廣純一郎2 升森宏次2 鄭栄哲2 稲熊岳2 小林陽介2 服部豊2 辻村和紀2 須田康一2 宇山一朗1

所属機関: 1藤田医科大学先端ロボット・内視鏡手術 2藤田医科大学総合消化器外科

ページ範囲:P.1048 - P.1053

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【ポイント】
◆横行結腸癌に対する内側アプローチは,ランドマークの設定が重要.
◆右側は十二指腸と膵頭部前面,左側はSMA前面のoutermost layerに沿ってMCA/MCVにアプローチする.
◆剝離,郭清中は,SMVの存在を常に把握しておく.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年9月末まで)。

参考文献

1)Shibasaki S, Suda K, Nakauchi M, et al:Outermost layeroriented medial approach for infrapyloric nodal dissection in laparoscopic distal gastrectomy. Surg Endosc 32:2137-2148, 2018
2)柴崎 晋,須田康一,宇山一朗:胃切除ではなぜoutermost layerが重視されるようになったのか.臨外76:682-684,2021
3)Watanabe J, Ota M, Suwa Y, et al:Evaluation of lymph flow patterns in splenic flexural colon cancers using laparoscopic real-time indocyanine green fluorescence imaging. Int J Colorectal Dis 32:201-207, 2017
4)渡邉 純,諏訪雄亮,石部敦士,他:横行結腸癌に対する定型的腹腔鏡下横行結腸部分切除術D3郭清術の手術手技.外科83:488-493,2021
5)大塚幸喜,木村聡元,箱崎将規,他:拡大視効果を用いた中結腸動静脈周囲リンパ節郭清.手術71:497-503,2017
6)大塚幸喜,木村聡元,箱崎将規,他:上行結腸癌に対するD3郭清.杉原健一,坂井義治(編);腹腔鏡下大腸癌手術の要点と盲点.文光堂,2016,pp 2-9
7)大塚幸喜,佐々木 章:腹腔鏡下結腸右半切除術.山口茂樹(編);新DS NOW 2下部消化管癌に対する標準手術 手術習得へのナビゲート.メジカルビュー社,2019,pp 2-23

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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