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特集 見てわかる! 下部消化管手術における最適な剝離層 悪性疾患の手術
腹腔鏡下(ロボット支援下)腹会陰式直腸切断術における剝離層の選択
著者: 金光幸秀1
所属機関: 1国立がん研究センター中央病院大腸外科
ページ範囲:P.1077 - P.1082
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◆直腸剝離の原則は,total mesorectal excision(TME)であり,癌の進行度,肉眼的な神経浸潤の有無などを考慮して,根治性を損なわない範囲で,排尿機能,性機能温存のため自律神経の温存に努める.
◆腹膜翻転部までの直腸授動では下腹神経,骨盤内臓神経,骨盤神経叢の自律神経系を壁側に付着させたまま温存する.そして,自律神経温存のためには後腹膜下筋膜から連続する下腹神経前筋膜を温存する層で剝離しなければならない.
◆腹膜翻転部より尾側の直腸後面と側壁の剝離では,低位前方切除術(low anterior resection:LAR)よりも剝離層を少し深くする.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年9月末まで)。
◆直腸剝離の原則は,total mesorectal excision(TME)であり,癌の進行度,肉眼的な神経浸潤の有無などを考慮して,根治性を損なわない範囲で,排尿機能,性機能温存のため自律神経の温存に努める.
◆腹膜翻転部までの直腸授動では下腹神経,骨盤内臓神経,骨盤神経叢の自律神経系を壁側に付着させたまま温存する.そして,自律神経温存のためには後腹膜下筋膜から連続する下腹神経前筋膜を温存する層で剝離しなければならない.
◆腹膜翻転部より尾側の直腸後面と側壁の剝離では,低位前方切除術(low anterior resection:LAR)よりも剝離層を少し深くする.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年9月末まで)。
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