文献詳細
文献概要
手術手技
腹腔鏡下スリーブ状胃切除術において良好な体重減量効果を発揮する細い胃管と術後胃食道逆流症の防止を両立させる手術手技:Cross-Cut Sleeve Gastrectomy
著者: 戸川剛12 大江康光12 今神透1 安炳九1 高尾信行1 水本明良1
所属機関: 1社会医療法人誠光会淡海医療センター消化器外科 2社会医療法人誠光会淡海医療センター肥満症外科治療センター
ページ範囲:P.1149 - P.1156
文献購入ページに移動腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(LSG)は,大彎側胃を切除することにより摂食量を制限し体重を減量させる術式であるが,胃管を細長くするほど屈曲や狭窄による術後の胃食道逆流症(GERD)が問題となる.術後GERDを発生させず,かつ良好な体重減量効果を維持するためにCross-Cut Sleeve Gastrectomy(CCSG)を考案した.2021年6月〜2022年12月の間に19例のCCSGを施行し,%Excess Weight Loss(%EWL):中央値87.20%(Q1 77.68%〜Q3 108.15%),%Total Weight Loss(%TWL):中央値33.30%(Q1 29.25%〜Q3 39.75%)と良好な体重減量効果が得られ,かつGERD症状の発生例は認めなかった.
参考文献
掲載誌情報