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文献詳細

雑誌文献

臨床外科79巻3号

2024年03月発行

特集 外科医必携 患者さんとのトラブルを防ぐためのハンドブック

各論

乳腺外科手術における医療安全と患者説明

著者: 野口英一郎1 明石定子1

所属機関: 1東京女子医科大学乳腺外科

ページ範囲:P.297 - P.301

文献概要

【ポイント】
◆乳癌治療は術式に多くのバリエーションがあるため,それぞれをよく説明したうえで,個々の患者と術式をshared decision makingすることが重要である.
◆術前にHBOCと診断された乳癌患者は,術前に多岐にわたることを考え,決定しなくてはならない.チーム医療での患者支援が不可欠である.
◆乳腺は左右ある臓器であり,術式も多岐にわたるため,術式の誤りが多く報告されている.全員で手を止めての手術開始時のタイムアウトが非常に重要である.

参考文献

1)Gene Reviews Japan. Gene Reviews 日本語版.http://grj.umin.jp/
2)厚生労働省健康局がん・疾病対策課:平成30年全国がん登録 罹患数・率報告.2021年6月14日 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000794199.pdf
3)Momozawa Y, Iwasaki Y, Parsons MT, et al:Germline pathogenic variants of 11 breast cancer genes in 7,051 Japanese patients and 11,241 controls. Nat Commun 9:4083, 2018
4)日本医療機能評価機構医療事故防止事業部:医療事故情報収集等事業第57回報告書(2019年1月〜3月)[3]術式間違いに関連した事例.2019年7月.p 44
5)Kojima KY, Kitahara M, Matoba M, et al:Survey on recognition of post-mastectomy pain syndrome by breast specialist physician and present status of treatment in Japan. Breast Cancer 21:191-197, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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