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文献詳細

雑誌文献

臨床外科79巻3号

2024年03月発行

特集 外科医必携 患者さんとのトラブルを防ぐためのハンドブック

各論

大腸内視鏡検査における医療安全と患者説明

著者: 千葉秀幸1

所属機関: 1大森赤十字病院消化器内科

ページ範囲:P.317 - P.321

文献概要

【ポイント】
◆大腸内視鏡時のインシデント・アクシデントの原因は,鎮静薬,腸管洗浄液,処置時の偶発症の頻度が高いことが知られている.
◆鎮静薬使用は検査の苦痛を軽減する反面,高齢者での転倒・転落,ESDなどの長時間に及ぶ処置の前には過鎮静などのリスクを含め説明を特に丁寧に行う.
◆腸管洗浄液は投与後の腸閉塞のリスクを伴うため,排便状況などの問診が必須である.そのリスクが否定できない場合にはCTなどの画像検査を積極的に行う.

参考文献

1)古田隆久,加藤元嗣,伊藤 透,他:消化器内視鏡関連の偶発症に関する第6回全国調査報告2008年〜2012年までの5年間.Gastroenterol Endosc 58:1466-1491,2016
2)Arimoto J, Chiba H, Ashikari K, et al:Safety of cold snare polypectomy in patients receiving treatment with antithrombotic agents. Dig Dis Sci 64:3247-3255, 2019
3)Kobayashi N, Takeuchi Y, Ohata K, et al:Outcomes of endoscopic submucosal dissection for colorectal neoplasms:prospective, multicenter, cohort trial.Dig Endosc 34:1042-1051, 2022

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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