文献詳細
特集 外科医必携 患者さんとのトラブルを防ぐためのハンドブック
各論
文献概要
【ポイント】
◆大腸内視鏡時のインシデント・アクシデントの原因は,鎮静薬,腸管洗浄液,処置時の偶発症の頻度が高いことが知られている.
◆鎮静薬使用は検査の苦痛を軽減する反面,高齢者での転倒・転落,ESDなどの長時間に及ぶ処置の前には過鎮静などのリスクを含め説明を特に丁寧に行う.
◆腸管洗浄液は投与後の腸閉塞のリスクを伴うため,排便状況などの問診が必須である.そのリスクが否定できない場合にはCTなどの画像検査を積極的に行う.
◆大腸内視鏡時のインシデント・アクシデントの原因は,鎮静薬,腸管洗浄液,処置時の偶発症の頻度が高いことが知られている.
◆鎮静薬使用は検査の苦痛を軽減する反面,高齢者での転倒・転落,ESDなどの長時間に及ぶ処置の前には過鎮静などのリスクを含め説明を特に丁寧に行う.
◆腸管洗浄液は投与後の腸閉塞のリスクを伴うため,排便状況などの問診が必須である.そのリスクが否定できない場合にはCTなどの画像検査を積極的に行う.
参考文献
1)古田隆久,加藤元嗣,伊藤 透,他:消化器内視鏡関連の偶発症に関する第6回全国調査報告2008年〜2012年までの5年間.Gastroenterol Endosc 58:1466-1491,2016
2)Arimoto J, Chiba H, Ashikari K, et al:Safety of cold snare polypectomy in patients receiving treatment with antithrombotic agents. Dig Dis Sci 64:3247-3255, 2019
3)Kobayashi N, Takeuchi Y, Ohata K, et al:Outcomes of endoscopic submucosal dissection for colorectal neoplasms:prospective, multicenter, cohort trial.Dig Endosc 34:1042-1051, 2022
掲載誌情報