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書評
—小山恒男,矢作直久(編著)—十二指腸腫瘍の内視鏡治療とマネジメント フリーアクセス
著者: 山本博徳12
所属機関: 1自治医大・内科学 2自治医大・消化器内科学
ページ範囲:P.471 - P.471
文献概要
近年十二指腸腫瘍が脚光を浴びている.十二指腸は,解剖学的に特殊な臓器である.食道,胃,大腸では,標準的な治療として手技も確立したESDではあるが,十二指腸においては極めて技術的にも困難であり,リスクも高い.穿孔等の偶発症を起こすと膵液が後腹膜に漏れることにより,致死的な問題に進展するリスクも高い.一方で,十二指腸の解剖学的な特殊性のため,手術的治療においても高度な技術が要求され,リスク,侵襲の大きな手術となってしまう.
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