臨床外科79巻5号

2024年05月発行

特集 進化する外科教育と手術トレーニング

各methodologyの現在地

動物ラボの現状と今後

著者： 渡部祐司¹ 内藤宏貴¹ 佐藤元通¹ 小野仁志¹ 垣生恭佑² 渡部克哉² 高木健次² 押切太郎²

所属機関： ¹西条中央病院外科 ²愛媛大学医学部消化管・腫瘍外科学講座

ページ範囲：P.534 - P.537

文献概要

【ポイント】
◆生体を用いた唯一の手術トレーニングである．
◆人体と動物の類似している臓器や組織に対して選択されるべきである．
◆臨床に望む神聖な気持でトレーニングを行うべきである．

参考文献

1）Eun D, Bhandari A, Boris R, et al：A novel technique for creating solid renal pseudotumors and renal vein-inferior vena caval pseudothrombus in a porcine and cadaveric model. J Urol 180：1510-1514, 2008

2）邑田　悟，向井直樹，播磨　裕，他：一般外科医が学ぶ外傷トレーニングコース—受講生と指導者双方の立場から—．日臨外会誌83：1865-1873，2022

3）斎藤勇夫，村上隆之，芦沢広三，他：豚の胃潰瘍に関する研究第2報，豚胃壁の血管分布．宮崎大農研報21：201-209，1974

4）高橋広城，早川俊輔，瀧口修司：動物ラボの有効な利用法：消化管領域より．臨外75：426-432，2020

5）中村慶春，松下　晃，吉田　寛：動物ラボの有効な利用法：肝胆膵領域より．臨外75：434-437，2020

6）七戸敏明，近藤　哲，井手千束，他（平成22年度厚生労働科学研究「サージカルトレーニングのあり方に関する研究班」）：「臨床医学の教育研究における死体解剖のガイドライン案」とその解説．日外会誌112：267-272，2011

7）Ida S, Hiki N, Ishizawa T, et al：Pancreatic compression during lymph node dissection in laparoscopic gastrectomy：possible cause of pancreatic leakage. J Gastric Cancer 18：134-141, 2018