文献詳細
特集 進化する外科教育と手術トレーニング
手術教育におけるVR,メタバース利用
VR手術トレーニングの現在と今後—リアルとサイバーのマルチモーダル教育
著者: 藤原道隆12 桜井麻奈美1 中西香企2 高見秀樹2 小寺泰弘2 田中由浩3
所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科メディカルxRセンター 2名古屋大学医学部附属病院消化器・腫瘍外科 3名古屋工業大学大学院工学研究科電気・機械工学専攻
ページ範囲:P.573 - P.578
文献概要
◆コロナ感染拡大期に,webセミナー(ウェビナー)や遠隔診察のようなサイバー空間活用が本格化した.そのなかで業務利用としても注目が高まったメタバースはウェビナーより高レベルのインタラクション(双方向作用)が可能で,手術手技のようなスキルトレーニングへの応用も期待されているが,現時点では現実(フィジカル=リアル)空間におけるトレーニングを抜きにはできない.
◆リアル空間におけるVRスキルトレーニングでは,視聴触覚というマルチモーダルのインタラクションが可能なVR手術シミュレーターが現状では最適の方法である.
◆「コロナ後」も,医療DXの進展に伴いサイバー空間活用が拡がると考えられるが,スキルトレーニングにおいては,視聴覚以外の5感,なかでも触覚も加えたマルチモーダルを実現するシステム開発が行われている.
参考文献
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