文献詳細
文献概要
特集 結腸左半切除を極める 総論
結腸左半切除術に必要な解剖
著者: 渡邉純1 諏訪雄亮2 小澤真由美3 遠藤格3
所属機関: 1関西医科大学医学部下部消化管外科学 2横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター外科 3横浜市立大学医学部消化器・腫瘍外科学
ページ範囲:P.610 - P.614
文献購入ページに移動◆進行癌に対して結腸左半切除術を施行する際にはD3郭清,もしくは,特に脾彎曲部癌においてはCentral vascular ligation(CVL)を伴うComplete mesocolic excison(CME)を施行することが,長期成績向上のために重要である.
◆CMEの3つのcomponentsの1つに“Dissection in the embryological plane to remove a complete envelope”が提唱されている.Embryological planeに沿った腸間膜の後腹膜からの剝離は,CMEの重要な構成要素の1つである.
◆Embryological planeに沿った腸間膜の後腹膜からの剝離のためには,周囲臓器の位置関係と剝離層に対する解剖学的理解が重要である.
参考文献
掲載誌情報