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文献詳細

雑誌文献

臨床外科79巻8号

2024年08月発行

文献概要

特集 合併症を起こさない食道癌手術!—ハイボリュームセンターの技を学ぼう 各施設における合併症を起こさない技と工夫

昭和大学の技と工夫—若手食道外科医でもできる,反回神経麻痺,縫合不全ゼロをめざした手技

著者: 大塚耕司12 山下剛史12 有吉朋丈12 岸本裕12 斎藤祥12 広本昌裕12 村上雅彦12

所属機関: 1昭和大学外科学講座消化器・一般外科学部門 2昭和大学病院食道がんセンター

ページ範囲:P.885 - P.890

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【ポイント】
◆反回神経上に薄い疎性結合組織を残すことで,人工気胸圧がその層自体を圧排し,正常な位置から神経が動かずに剝離可能となる.
◆神経周囲剝離では,鉗子の向きに注意する.神経周囲での超音波凝固切開装置の使用は,拡大視を上手に使用すれば安全に使用可能である.
◆食道胃吻合の際は,吻合部にかかる緊張をフリーにして吻合を完成することが大切である.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2027年8月末まで)。

参考文献

1)大塚耕司,五藤 哲,有吉朋丈,他:【イラストで見る消化器癌手術アトラス】食道・胃胸腔鏡下食道癌手術における側臥位アプローチ.手術77:739-747,2023
2)大塚耕司,村上雅彦:【消化器外科領域におけるロボット手術の最前線】ロボット支援食道癌手術.医学のあゆみ288:471-476,2024
3)Murakami M, Otsuka K, Goto S, et al:Thoracoscopic and hand assisted laparoscopic esophagectomy with radical lymph node dissection for esophageal squamous cell carcinoma in the left lateral decubitus position:a single center retrospective analysis of 654 patients. BMC Cancer 17:748, 2027 doi:10.1186/s12885-017-3743-1
4)Otsuka K, Murakami M, Goto S, et al:Minimally invasive esophagectomy and radical lymph node dissection without recurrent laryngeal nerve paralysis. Surg Endosc 34:2749-2757, 2020
5)大塚耕司,五藤 哲,有吉朋丈,他:【内視鏡下消化管手術における手術デバイスの使い方-腹腔鏡・胸腔鏡手術からロボット支援手術まで】再建デバイスの適切な選択とその上手な使い方 腹腔鏡下(用手補助下)胃管再建術.手術77:1745-1750,2023
6)村上雅彦,大塚耕司【胸部外科手術の基本手技とコツup to date】食道領域 食道再建術の基本手技 胃管再建.胸部外科72:869-873,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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