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文献詳細

雑誌文献

臨床外科8巻1号

1953年01月発行

症例

胃ポリープの1手術例

著者: 土屋呂武1 辻秀男1 井上幹夫2 竹島新2

所属機関: 1九州大學醫學部第二外科學教室 2九州大學醫學部第三内科學教室

ページ範囲:P.24 - P.27

文献概要

 胃ポリープは比較的稀な疾患であつて,病理学者の統計によれば全剖檢例の0.05%乃至2.3%に之を見ると言う.而も本疾患はその大部分が何等著明な臨床症状を呈する事なく経過する爲に,臨床医家の診療の対象となる機会は更に少く,我國では今日までに報告された臨床例は20数例に過ぎない.又田宮氏によれば胃疾患診療全例七百数十例中0.5%に之を見たと言う.
 然るに一方本疾患の臨床的意義に就て見ると,出血,幽門閉塞等の急性症状を来して直接生命に危險を及ぼす事があり,又殊に鏡檢上ポリープに癌性変化の認められる頻度は甚だ高く,Wechselmannの如きは本症の60.0%に惡性変化を認めたと報告している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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