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症例
ペニシリン大量投與を行った轉移性頭蓋骨々髓炎の興味ある1例
著者: 武山仁1
所属機関: 1仙臺鐡道病院外科
ページ範囲:P.29 - P.33
文献購入ページに移動 頭蓋骨々髄炎の危險なる合併症として化膿性脳膜炎は成書記載の如く予後不良であり,更に病集が頭蓋骨深部に存在し始めより脳膜炎症状を呈せる轉移性骨髄炎の診断は全く困難にして從つて予後も不良である.余は斯る1例に対し大量のペニシリン1560万單位を使用し幸に治癒せしめ得たと考え,ペニシリン治驗例として先に報告したが,発病後5ヵ月を経て(ペニシリン投與終了後約2ヵ月)突如脳膿瘍の症状にて僅か5日目に急死せるものにして興味ある経過とれる1例として報告する.
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