文献詳細
症例
文献概要
乳幼兒骨疾患には佝僂病,メーラーバロー氏病,早発性粘液水腫,Pnokomelie,畸型性骨炎,纖維性骨炎,骨髄炎,骨結核,骨腫瘍,先天性骨梅毒,軟骨化骨障碍の胎兒性軟骨萎縮症(Chondrodystrophia foetalis)の他に,骨形成の先天的不足疾患である骨形成不全症(Osteogenesis imperfecta)がある.骨の脆弱性を示す疾患についてはChaussier(1716),Bordenau(1763),Henckel(1772),Ekmann(1788),Sandifort(1793),Meckel(1822),Sartorius(1826)等の報告があり,Lobstein(1833)が成年の易骨折性症例を報告し,特発性骨脆弱症(Osteopsathyrosis idiopathica)と命名し,Vrolik(1843)が多数の骨折をもつて出産した症例を報告し骨形成不全症(Osteogenesis imperfecta)と名付けた.最近私は本症の1例を経驗し未だ文献上1例も見ない血漿蛋白質分屑を観察し特異な所見を得たので報告する.
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