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文献詳細

雑誌文献

臨床外科8巻12号

1953年12月発行

文献概要

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Colistinの臨床経驗

著者: 吉田誠三1 加藤敏昌1

所属機関: 1名古屋大学医学部戸田外科教室

ページ範囲:P.719 - P.720

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 近年各種抗生物質のあい次いでの発見は,外科領域に輝かしい進歩の跡を残した.1946年小山氏等は福島地方の土壌より一種のAerobacillusを分離しその培養濾液より結晶性抗性物質を抽出精製した.之はColistinと名づけられグラム陰性菌に対して特異的に抗菌力を有する事が認められた.ColistinはPolypeptidでその構成アミノ酸としてd-leucine,l-threonineその他が含まれているがd-serineは証明されない.抗熱性(100℃以上数日間でも安定)で水溶液としてもpH 2〜7の範囲では効力に変化なく,体液(血液,血清その他)で効力を減じない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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