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Colistinの臨床経驗
著者: 吉田誠三1 加藤敏昌1
所属機関: 1名古屋大学医学部戸田外科教室
ページ範囲:P.719 - P.720
文献購入ページに移動 近年各種抗生物質のあい次いでの発見は,外科領域に輝かしい進歩の跡を残した.1946年小山氏等は福島地方の土壌より一種のAerobacillusを分離しその培養濾液より結晶性抗性物質を抽出精製した.之はColistinと名づけられグラム陰性菌に対して特異的に抗菌力を有する事が認められた.ColistinはPolypeptidでその構成アミノ酸としてd-leucine,l-threonineその他が含まれているがd-serineは証明されない.抗熱性(100℃以上数日間でも安定)で水溶液としてもpH 2〜7の範囲では効力に変化なく,体液(血液,血清その他)で効力を減じない.
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