文献詳細
最近の外國外科
文献概要
(Der Chirurg 24, J. H. 5, 1953)
手術後の嘔吐特にエーテル麻醉後に起る嘔吐はさけたい麻醉合併症である.鎭吐剤として嘔吐反射路を中断するか,興奮傳導路に抑制的に働けば確実に良く効くことになる.
すでに前から抗ヒスタミン剤に鎭吐作用のあることが知られていたが,多くの抗ヒスタミン剤の中から強い鎭吐作用を有するDrmamin,Vomex Aを推奨する.この作用機轉は判然としないがヒスタミンを中和したり化学的に変化させる事よりもむしろその最もよい効果は神経系や組織をヒスタミンや他の病毒に対する刺戟閾が高い樣な違つた反應状態に置き代えんとする能力にある.
手術後の嘔吐特にエーテル麻醉後に起る嘔吐はさけたい麻醉合併症である.鎭吐剤として嘔吐反射路を中断するか,興奮傳導路に抑制的に働けば確実に良く効くことになる.
すでに前から抗ヒスタミン剤に鎭吐作用のあることが知られていたが,多くの抗ヒスタミン剤の中から強い鎭吐作用を有するDrmamin,Vomex Aを推奨する.この作用機轉は判然としないがヒスタミンを中和したり化学的に変化させる事よりもむしろその最もよい効果は神経系や組織をヒスタミンや他の病毒に対する刺戟閾が高い樣な違つた反應状態に置き代えんとする能力にある.
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