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症例
キュットネル氏病の1例
著者: 阿部諄方1 佐藤麟太郞1
所属機関: 1花卷厚生病院外科
ページ範囲:P.806 - P.807
文献購入ページに移動 キュットネル氏病とは非特異性慢性炎症性機轉による慢性炎症性唾液腫で,顎下腺に最も多く,舌下腺耳下腺にも發生する。本症の報告は1896年Bruns'Klinikに於けるKüttnerの記載が最初のもので,本邦にては1907年(明治40年)岩鳩氏の症例を最初とするものである。最近北岡氏に至る迄數10例の少數に過ぎない。余等は今般魚骨,及び唾石の二ヵの異物に依り生ぜし本症の1例を經驗したので此處に報告する。
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