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症例
Riedel氏甲状腺腫の1例
著者: 垣內誠一1
所属機関: 1三井三池鑛業所醫院
ページ範囲:P.811 - P.812
文献購入ページに移動 本症は1896年Ridelが始めて獨逸外科學會に於てDie chronische zur Bildung eisenharter Tumoren führe—nde Entzundung der schild drüseとして2例を報告し一見悪性腫瘍と思われる本症は組織學的には全く特殊な慢性炎症であるとして1897年にeisenharte Strumitisと命名した。一方Ponset Eiselsberg等は癌腫説を主張した。爾來本症は單にThyreoiditis chronica, Stru—mititis chronica. Riedelsche struma eisenharteStruma等の名稱で各國から發表されて來た。我國に於ては比較的少く昭和25年に溝口氏が自家經驗例を含めてそれまでの20例に就て考察を加えており,27年遠藤氏が自家經驗例8例を報告している。私も最近その一例を經驗したのでその概要を報告する。
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