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綜説
Judet手術の経驗
著者: 天兒民和1 岡田淸1
所属機関: 1九州大學醫學部整形外科
ページ範囲:P.64 - P.67
文献購入ページに移動 関節成形術は最近J.K膜の出現にて著しい進歩を示し,その成績も可なり一定した状態にまで進歩し技術が完成して来た観がある.然し骨破壞が大なるもの,又変形性股関節症の如き疼痛の激しきもの,或は大腿骨頸部骨折にて頸部の消耗と骨頭の壞死破壞のあるもの等には從来の関節成形術のみでは解決し得ない点も少くない.1950,RobertとJean JudetはAcryl-Resinにより傘型の人工大腿骨々頭を作成し切除或は消失したる大腿骨々頭の代りに柄を頸部に打込み以て人工的に関節を作り無痛,可動にして支持力も優秀なる関節を作るに成功したと発表したのである.勿論未だ日浅く其眞の永続性の効果については疑問の解決せられてはいないが,否いないが故に我々は一方にては動物実驗にて病理学的に追求すると共に他方既に5名の患者に試みたので其大略を報告する.
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