icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科8巻2号

1953年02月発行

綜説

收縮性心膜炎の手術治療経驗

著者: 三枝正裕1 角田正彥1 松井澄1

所属機関: 1東京大學醫學部木本外科教室

ページ範囲:P.72 - P.74

文献概要

 外科手術の対象となる後天性心疾患の一として收縮性心膜炎(Pericarditis constrictiva)がある.心膜炎の後遺症として心膜に瘢痕性の肥厚及び癒着を生じ心臟の拡張が妨げられる爲に種々の症状を呈して来るもので,結核性病変にもとずくものが多く,從つて若い人に多い.
 主な所見は動脈血圧の低下,脈圧の減少,靜脈血圧の上昇,心搏動の減弱で,主要症状としては靜脈系のうつ滯現象があらわれ下肢浮腫肝腫大,腹水などを生じ,いわゆるPick氏心膜炎性僞肝硬変症を呈してくるものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら