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綜説
文献概要
外科手術の対象となる後天性心疾患の一として收縮性心膜炎(Pericarditis constrictiva)がある.心膜炎の後遺症として心膜に瘢痕性の肥厚及び癒着を生じ心臟の拡張が妨げられる爲に種々の症状を呈して来るもので,結核性病変にもとずくものが多く,從つて若い人に多い.
主な所見は動脈血圧の低下,脈圧の減少,靜脈血圧の上昇,心搏動の減弱で,主要症状としては靜脈系のうつ滯現象があらわれ下肢浮腫肝腫大,腹水などを生じ,いわゆるPick氏心膜炎性僞肝硬変症を呈してくるものである.
主な所見は動脈血圧の低下,脈圧の減少,靜脈血圧の上昇,心搏動の減弱で,主要症状としては靜脈系のうつ滯現象があらわれ下肢浮腫肝腫大,腹水などを生じ,いわゆるPick氏心膜炎性僞肝硬変症を呈してくるものである.
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