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文献詳細

雑誌文献

臨床外科8巻2号

1953年02月発行

文献概要

綜説

部分的腎剔除術,特にその腎結石への應用

著者: 楠隆光1

所属機関: 1新潟大学

ページ範囲:P.75 - P.80

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 部分的腎剔除術Partial nephrectomyとは普通の腎の上極,下極或は時として中央部を部分的に切除する術式であつて,1名ドイツではPolresektion der Niere(Alken)或はTeilresektion der Niere,アメリカではPartial resection of the kidneyとも称されている.最近腎杯結石の時に結石と共にそれに接する腎杯及び腎乳頭部を切除するのを腎杯切除術Caliectomy,Calyineresection又は腎乳頭切除術Papillectomyと称されているが,これ等も一種の部分的腎剔除術である.たゞこゝで本法と区別しなければならないものとして半腎剔除術Heminephrectomyがある.これは重複腎盂或は馬蹄腎の樣に互に実質が融合しているが.茎部血管及び腎盂が別々になつている腎の一半を剔除するもので,茎部血管及び腎盂の一つである腎の一部を剔除するこの部分的腎剔除術とは異るものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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