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症例
胎生性腎臟混合腫瘍の1例—並にその統討的観察
著者: 原勇1 杉原博1
所属機関: 1岡山大學醫學部津田外科教室
ページ範囲:P.91 - P.93
文献購入ページに移動 幼兒に於て腎臟は惡性腫瘍の好発部位であるが,その大半(67%)を占めるのが本症である(酉1)).本症は1872年Eberth2)がMyomo Sarcomatodes renumとして最初に報告し,本邦では明治32年中山3)が腎臟胎生腫として報告して以来,現在までに114例の報告がある.最近我々は本症の1例に遭遇したが,この例は本邦報告例中例を見ない巨大なるもので,且つ又,その摘出手術に成功し,術後9ヵ月なお健在であるので,此処にこの1例を報告する.
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