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文献詳細

雑誌文献

臨床外科8巻2号

1953年02月発行

文献概要

症例

交叉轉移性兩側乳癌の1例について

著者: 菅原正彥1 細矢壽一1

所属機関: 1札幌醫大外科

ページ範囲:P.98 - P.100

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 女性の乳癌は珍らしい疾患ではなく,且つ両側乳癌も其の頻度は全乳癌の1〜10%位と種々の値があげられ5%前後と報告する者が多く,そう稀れなものではない.我々は本症の1例を経驗したが,その発生機轉についていさゝか考察を試みたのでこれを報告する.
 両側乳癌が1側乳癌の他側への轉移で出来たものか,或いは両側にそれぞれ無関係に原発せしものかについての診断は,色々論議されて居る.又乳癌の轉移についても,其の根治手術上又深部治療上非常に大切な事と思われる.それでこゝに本症の1例報告と共に,此の2つの事について少し考えて見た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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