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文献詳細

雑誌文献

臨床外科8巻2号

1953年02月発行

文献概要

症例

同一系統器官に発生した重複癌の1例

著者: 名和嘉久1 川井一夫2

所属機関: 1名古屋大學戸田外科 2西濃病院外科

ページ範囲:P.101 - P.103

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 重複癌は極めて頻度の低いものである.即ちEgli,Puhr等によつても同一個体に良性腫瘍を多発する事は比較的多いが,惡性腫瘍を多発する事は遙かに少く,更に同一系統器官である腸管に多発する事は極めて稀れなものであると述べて居るし,Owenは惡性腫瘍3000例中143例(4.43%),Madwedjewは1183例の惡性腫瘍中1例(0.085%)と記載し極めて頻度の低い事を明記して居る.吾々は最近盲腸に單純癌,直腸に腺癌を同一個体に於て発見,手術施行したので,考察報告するものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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