文献詳細
症例
文献概要
蛔虫症の多くは内科,小兒科領域に属するものであるが,外科領域に於ても屡々重大な役目を演じている事は戰後多数の文献にみられる所のものである.併しその多くは蛔虫迷入症,蛔虫性イレウス,或は手術創からの蛔虫脱出例等で,外科手術の対照報告例である.
我々も亦蛔虫迷入症又は蛔虫性イレウス等の経驗はあるが,次に述べる樣な術後合併症と考えるべき稀な蛔虫症を経驗し,多大の苦汁をなめると共に,これが駆虫に依て忽ち劇的治癒を来たした.これを本邦文献上に求めるも外科領域に於ては全くみられないので茲に報告する
我々も亦蛔虫迷入症又は蛔虫性イレウス等の経驗はあるが,次に述べる樣な術後合併症と考えるべき稀な蛔虫症を経驗し,多大の苦汁をなめると共に,これが駆虫に依て忽ち劇的治癒を来たした.これを本邦文献上に求めるも外科領域に於ては全くみられないので茲に報告する
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