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虫垂自家離断の統計的観察
著者: 吉田春二1 蒲池愛文1
所属機関: 1久留米大學醫學部外科學教室
ページ範囲:P.241 - P.244
文献購入ページに移動 吾々外科医が虫垂切除手術を行うにあたり,時として虫垂が盲腸との連絡を全く断たれている場合とか,細い結合織性索状物によつて僅かに連絡を保つている場合,或は又既往に虫垂炎に罹患したことが明瞭であるにも拘わらず虫垂が全く発見出来ないような場合等があつて奇異の感を抱かしめることがある.斯かる場合を吾人は虫垂の自家離断(Autoamputation)或は自然離断(Sponta—namputation)と云つているのである.我が教室に於ては,昭和11年から27年8月迄の17年8カ月間に,かゝる症例を9例経驗したので,私共はその概要を報告すると共に,先人諸家の報告例を参考として,2,3の臨床的事項,手術所見,更にこれの成因等に就いて聊か考察を試み,諸賢の御批判を仰ぎたいと思う.
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