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日本抗生物質学術協議会第2回東西合同臨床討議会
葡萄球菌の感染とペニシリン療法
著者: 石井良治1
所属機関: 1慶應義塾大學醫學部外科學教室
ページ範囲:P.248 - P.254
文献購入ページに移動 化学療法の実施に当つて使用藥剤,使用法を決定する適確な示標が得られず,尚お種々の困難な点がある.例えばペニシリン(PC)療法を行つてもその効果がなかつたり,炎症が限局化して膿瘍或は硬結を残したり,或は緩慢な形の化膿を起したりする事が今日外科領域で可成り認められる.斯樣な事は菌の性状や,PC使用方法の不適正にも原因すると思われるが,よく考えると起炎菌のPC感受性,または血中濃度の点では適正であつても炎症巣内濃度の点で多くの疑問があると考える.
そこで病巣内移行PC濃度を左右する因子を知るために,起炎菌の性状の相違に應じた炎症巣組織の病理組織学的変化と筋注したPCの病巣内への移行濃度の変化を実驗的に調査した.使用した菌は全て葡萄球菌で,抗生物質は主としてPCである.
そこで病巣内移行PC濃度を左右する因子を知るために,起炎菌の性状の相違に應じた炎症巣組織の病理組織学的変化と筋注したPCの病巣内への移行濃度の変化を実驗的に調査した.使用した菌は全て葡萄球菌で,抗生物質は主としてPCである.
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