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文献詳細

雑誌文献

臨床外科8巻6号

1953年06月発行

綜説

肘関節における離断性骨軟骨炎について

著者: 津下健哉1 安田博志1

所属機関: 1岡山大學醫學部第一(陣内)外科教室

ページ範囲:P.288 - P.291

文献概要

 関節内遊離体に関する報告は極めて古くからあるが,Pare(1558)の膝関節に発生した関節小体についての報告を嚆矢とする.しかし本疾患の症状,発生機轉等について初めて詳細な研究を発表したのはFranz König(1887)で,氏はこれを其の発生機轉よりOsteochondritis dissecansと命名した.以来欧米に於ては本症例は多数報告され,又その発生機轉に関しても種々の研究がなされているが,本邦に於ては未だその記載例は比較的少く村上,本島,高木,田平,伊丹,榎本,名倉,中道,岩崎等の記載を見るにすぎない.
 われわれは最近相ついで肘関節に発生した本疾患の3例を経驗し,うち3例を手術的に治癒せしめ得たのでここにその大要を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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