文献詳細
綜説
文献概要
関節内遊離体に関する報告は極めて古くからあるが,Pare(1558)の膝関節に発生した関節小体についての報告を嚆矢とする.しかし本疾患の症状,発生機轉等について初めて詳細な研究を発表したのはFranz König(1887)で,氏はこれを其の発生機轉よりOsteochondritis dissecansと命名した.以来欧米に於ては本症例は多数報告され,又その発生機轉に関しても種々の研究がなされているが,本邦に於ては未だその記載例は比較的少く村上,本島,高木,田平,伊丹,榎本,名倉,中道,岩崎等の記載を見るにすぎない.
われわれは最近相ついで肘関節に発生した本疾患の3例を経驗し,うち3例を手術的に治癒せしめ得たのでここにその大要を報告する.
われわれは最近相ついで肘関節に発生した本疾患の3例を経驗し,うち3例を手術的に治癒せしめ得たのでここにその大要を報告する.
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