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文献詳細

雑誌文献

臨床外科8巻6号

1953年06月発行

綜説

原因の明確なる末梢神経麻痺の経過

著者: 継泰夫1 渡辺良彥1

所属機関: 1國立千葉病院外科

ページ範囲:P.304 - P.306

文献概要

 神経特に末梢神経麻痺は圧迫,藥物其の他の損傷等の原因によつて起るもので,これが症例乃至治驗例に就いては既に多くの報告があるので別に珍らしく論及することもないが,末梢神経麻痺の中,藥物注射が原因となつて起つたもの或は手術に直接基因するか,乃至は術後の処置に原因し起つたもの等は,その患者の治療の衝にあたる医師にとつては不愉快なる偶発事であり又患者にとつては,きわめて不幸なる災難と云わなければならない.或は又,之等神経麻痺に対して如何に治療を行えば,その後貽障碍を最小限度にとどめ得るか,或は何時になつたら麻痺が恢復するのか,手術の必要はないだろうかと云うようなことも,治療する側にとつても,治療される患者の身にとつても重大な関心事でなければならない.それで最近吾々は比較的しばしば各種の末梢神経麻痺に遭遇したが,その中原因の明確な且つ経過の明瞭な8例の末梢神経麻痺に就てその概略を檢討し,上述の点について考察を加えたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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