icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科8巻6号

1953年06月発行

綜説

外科手術におけるラボナールによる静脈麻醉

著者: 鈴木芳彥1 伊東嘉久1 野原豊藏1

所属機関: 1常盤炭鑛湯本病院

ページ範囲:P.307 - P.309

文献概要

 概そ我々臨床外科医にとつて,簡單にして安全,然も充分にその目的に適う様な麻醉は常に望んでやまない所である.1932年エビパンナトリウムが合成され,我が邦にも輪入せられたが,あまり実用の域に入らず,僅か第二次世界大戰前後の医藥欠乏の折に,倉庫の一隅に眠つていたのを使用され,一部の人に認められたがまだ一般臨床家の使用には遠かつた.然し,更に1934年アメリカでペントサールソヂウムが発見され,1948年サリタールが発見され,アメリカ医学の輸入と同時に,全身麻醉が眞剣に考えられるに及び,漸く我が邦に於いても使用され始め,東大福田外科教室澁沢氏等の発表があるが,我々は前線外科医として日常の外科手術に,邦製ペントサールソヂウム(ラボナール)に依る静脈注入麻醉を220例に行い,略満足すべき結果を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら