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症例
ベルベリンの創面治癒に関する研究(第2報)
著者: 富井眞英1 前島正一1 根本浩介1
所属機関: 1京都府立醫科大學第2外科學教室
ページ範囲:P.318 - P.321
文献購入ページに移動臨床上,強度の殺菌剤又は有力な抗菌剤が必ずしも創面の治療効果を齎らさない事は日常経驗する処である.之等の藥剤に比較してベルベリン(以下之をB液と略称す)が創面治療上卓越せる効果を有する事は臨床外科,第5巻6号に其の詳細を揚載して諸賢の批判を乞うたが之は浸出液に関してであり,又之を鉱酸塩型とすると0.02%〜0.03%の溶解度を示し甚だ難溶性で,臨床上幾多の障碍を認めるのである.
此処に於てB液を易溶性に変化し且之の有する收歛性を補強し,より多くの効果を期待する爲に次の3型を再び創面に及ぼす影響を観察した.
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