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綜説
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甲状腺が結核に侵されるという事が明らかになつたのは19世紀後半のことで,それ以前に於ては甲状腺は結核に罹らないものと考えられていた.1)2)3)4).
然るに1862年Lebert5)は全身の粟粒結核にて死亡せる患者の剖檢に際し,甲状腺にも粟粒結核を発見し,共後同樣の症例が多数報告され,急性粟粒結核のみならず慢性肺結核症に於ても見られることが知られるに至つた.然し之等は何れも病理解剖によるものであり臨床上の興味に乏しい.
然るに1862年Lebert5)は全身の粟粒結核にて死亡せる患者の剖檢に際し,甲状腺にも粟粒結核を発見し,共後同樣の症例が多数報告され,急性粟粒結核のみならず慢性肺結核症に於ても見られることが知られるに至つた.然し之等は何れも病理解剖によるものであり臨床上の興味に乏しい.
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