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文献詳細

雑誌文献

臨床外科8巻7号

1953年07月発行

文献概要

綜説

男子乳癌に対する睾丸剔出術の効果

著者: 增田強三1 武田進1 景山直樹1 伊勢田幸彥1 西部仰二1

所属機関: 1京都大學醫學部外科第2講座

ページ範囲:P.349 - P.353

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まえがき
 乳腺が生理的に脳下垂体ホルモン及び性ホルモンの支配を受けている事は周知の事実であつて,女性乳癌の場合に,卵巣を剔出したり,Andro—gen1)2)3)4)5)或は反対にEstrogenを使用して或程度効果のある事は既に多数の報告がある.男性乳癌は女性乳癌に比べれば,発生率は非常に低くその1%前後であると云われているが,臨床上の経過は女性の乳癌と略々同樣である.
 ところが,男性乳癌の性ホルモンに対する態度は女性乳癌とやゝ違つているのである.例えば,AndrogenやEstrogen療法が男性乳癌に対しては成功していないのに,睾丸剔出を行うと劇的な効果があると云う事である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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