icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科8巻7号

1953年07月発行

文献概要

症例

原因不明な大腸壞疽穿孔の2例について

著者: 広津三明1

所属機関: 1靜岡厚生病院外科

ページ範囲:P.375 - P.376

文献購入ページに移動
 腸穿孔による急性腹膜炎は常に遭遇する疾患の1つであるがそれ等は腸穿孔を来す原因の明らかな場合が多い.即ち虫垂炎,及びイレウスの腸管壞疽による穿孔,或は結核性潰瘍,チフス性潰瘍,或は稀にアメーバ赤痢による腸穿孔,或は独立疾患として終末廻腸炎(Crohn氏症)による腸穿孔等があげられる.然し私達はそれ等穿孔の原因と考えられる何物をも確め得ない大腸の壞疽穿孔による汎発性糞汁性腹膜炎を来した2例についてその大要を述べ大方護賢の御批判を仰ぎたいと思う次第である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?