文献詳細
文献概要
症例
後腹膜癌腫の1例
著者: 橫山貢1
所属機関: 1山形市香澄町篠田病院第一外科
ページ範囲:P.759 - P.761
文献購入ページに移動 最近後腹膜癌腫の一例を経過したので,其の簡単なる文献的考察と共に自験例を報告する.
後腹膜腫瘍は1829年Lobsteinが「後腹膜壁に発生し同時に存する臓器とは無関係なる新生物」と定義し,1901年Göbelがこれを狭義にして,「上は横隔膜より下は分界線に至る後腹膜に発生し,既存の臓器と関係ないもの」と定義して腸間膜腫瘍と区別したが,腫瘍増大して腸間膜に侵入すると腸間膜腫瘍なりや,後腹膜腫瘍なりや診断に迷う事もあろう.
後腹膜腫瘍は1829年Lobsteinが「後腹膜壁に発生し同時に存する臓器とは無関係なる新生物」と定義し,1901年Göbelがこれを狭義にして,「上は横隔膜より下は分界線に至る後腹膜に発生し,既存の臓器と関係ないもの」と定義して腸間膜腫瘍と区別したが,腫瘍増大して腸間膜に侵入すると腸間膜腫瘍なりや,後腹膜腫瘍なりや診断に迷う事もあろう.
掲載誌情報