文献詳細
文献概要
綜説
冬眠麻醉について
著者: 羽田野茂1 大谷五良1 垣內直樹1 阿曾弘一1 藤原國芳1 斎藤聰芳良1
所属機関: 1東京大学木本外科教室
ページ範囲:P.57 - P.61
文献購入ページに移動このフランス法はphenothiazin誘導体であるPhenergan(Atosil),Diparcol,4560RP(Megaphen)等の自律神経遮断剤や抗ヒスタミン剤を主とし,その他opistan,procain,筋弛緩剤,栄養剤等を混合し,これをcocktail lytiqueと名付け,靜脈内に点滴注入しつつ身体を冷却し,長時間に互り低体温を保たしめる方法で,本法に関しては東大名誉教授都築正男博士と羽田野とが日本医事新報紙上にその文献と共にこれを既に紹介しており,又最近刊行せられた桑原悟助教授著「人爲低血圧と冬眠下手術」2)中にも記載せられているのでその詳細に関しては省略する.
掲載誌情報