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文献詳細

雑誌文献

臨床外科9巻3号

1954年03月発行

症例

胆嚢除去後の再発性胆石症の手術治験例

著者: 小林誠1 檜久男1

所属機関: 1縣立瀬戸田病院

ページ範囲:P.145 - P.146

文献概要

 胆石症にて胆嚢を除去し,胆石を除去するも,相変らず術前と同様に疼痛発作に苦しめられることが屡々ある.かゝる場合に外科医はPseudorecidivという曖昧な言葉を使い,内科的治療にゆだねることが多く,再発症に対する再手術は比較的少いようである.私は胆石症にて胆嚢除去後10年目に再発し輸胆管より胆石並びに蛔虫の摘出を受けた患者が,その後4年目の最近三度再発し肝臓膿瘍と膵臓炎を併発せしも,輸胆管より結石4個を摘出し,輸胆管,十二指腸吻合術を行うことにより幸い治癒せる一例を経験したので,茲に報告し諸賢の御批判を仰ぎ度いと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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