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症例
興味ある経過をとりし大腿骨巨態細胞腫の1例
著者: 岡田淸1
所属機関: 1九州大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.157 - P.159
文献購入ページに移動 或る一つの腫瘍を手術した場合,例えそれが良性のものであつても其の再発,転移,又は惡性変化に関して吾人は,非常なる関心を持つものである.その一つに骨に発生する良性巨態細胞腫がある.何故ならば本疾患は1818年Cooperの報告以来Lebert, Nelaton, Copeland,Bloodgood等幾多先人により臨床的,組織学的に検討論議されて来たが,未だ其の再発,転移及び惡性変化に関しては確たる結論は得られていない現状である.而して又斯の如き四肢の疾患の場合其の機能的治癒と言う事は非常に興味ある問題である.私は最近術後14年を経過せる大腿骨巨態細胞腫の1例に就いて其の治癒状況を精査し,いさゝか興味ある所見を得たので報告する.
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