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綜説
手術的療法の新方面
著者: 福田保1
所属機関: 1順天堂大学医学部
ページ範囲:P.231 - P.238
文献購入ページに移動まえがき
近年の外科領域に於ては,従来殆んど手をつけてないか,或は手がけても著しく不成績に終つたと言うような面倒な手術が行われるようになり,それに関して種々の目新しい問題が検討されるに至つた.逆にかかる新方面の進歩の結果,難手術も容易となり,その成績も向上して来たとも言えるわけである.
かかる新方面の進歩をうながした最も重大なものとして,(1)ペニシリンのような抗生物質による化膿の防止,(2)手術侵襲に際して生体内に起る動態の詳細が漸次明かにされ,手術の前後は勿論手術中に於ても,合理的の処置が施されて,常に生理的状態に近い状態に置くことが可能になつたこと,(3)気管内麻酔のような全身麻酔は勿論,一般麻酔学の発展により,手術が容易になつたことなどを挙げることが出来る.
近年の外科領域に於ては,従来殆んど手をつけてないか,或は手がけても著しく不成績に終つたと言うような面倒な手術が行われるようになり,それに関して種々の目新しい問題が検討されるに至つた.逆にかかる新方面の進歩の結果,難手術も容易となり,その成績も向上して来たとも言えるわけである.
かかる新方面の進歩をうながした最も重大なものとして,(1)ペニシリンのような抗生物質による化膿の防止,(2)手術侵襲に際して生体内に起る動態の詳細が漸次明かにされ,手術の前後は勿論手術中に於ても,合理的の処置が施されて,常に生理的状態に近い状態に置くことが可能になつたこと,(3)気管内麻酔のような全身麻酔は勿論,一般麻酔学の発展により,手術が容易になつたことなどを挙げることが出来る.
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