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文献詳細

雑誌文献

臨床外科9巻6号

1954年06月発行

文献概要

症例

多発性腰椎横突起骨折の治験例

著者: 小川義夫1 渡辺高1

所属機関: 1山口県富田町立病院外科

ページ範囲:P.401 - P.402

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 腰椎横突起は椎弓根部から側方に突出し而も強大な腰筋及び腰方形筋の起始部をなしているから単独骨折を起すことが稀でない.又屡々腰椎々体圧迫骨折,脱臼骨折に随伴して骨折するものである.この骨折は炭坑内に於ける落磐外傷として比較的多く観察せられ,成松氏によれば脊椎骨損傷中61.9%を占め第3横突起骨折が最も多いけれども2ヵ所以上のことも稀でないと云われる.吾々は最近多発性横突起骨折に肋骨骨折,腎損傷を併発した症例に遭遇し保存的療法により整復治療せしめたのでここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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