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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科10巻11号

1956年11月発行

文献概要

速報

尿失禁症患者に於ける膀胱,尿道の側方レ線像による位置的相互関係について

著者: 櫻井洸1

所属機関: 1国立東京第一病院産婦人科

ページ範囲:P.785 - P.787

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I.緒言
 尿失禁については最近婦人科及び泌尿器科学領域に於いて大いに注意が払われている。余は膀胱及び尿道の正常婦人に於ける運動状態と本症患者に於けるそれを比べるために本症患者5例に就いて膀胱,尿道の側方レ線像を求めた。
 急迫性尿失禁に対する膀胱撮影法はNorris,Kimbrough Schubertにまで遡るが,しかしSchubert, Mikulicz Radecki, Ball等を除いては何れも前後若しくは斜方向の撮影を用いている。そして研究者の多くが怒責時に於ける膀胱頸部の過度の下降を述べている。Roberts Jeffcoateは最もありふれた特徴というのではないが,後部尿道と膀胱とのなす角の消失,従つて尿道と膀胱三角部とが直線になる傾向があることを述べている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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