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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科10巻11号

1956年11月発行

綜説 第6回綜合医学賞入選論文

月経周期の人為的調節の可能性

著者: 星野一正1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.789 - P.797

文献概要

1.まえがき
 日常臨床に携わつていると,結婚式,旅行,舞台出演,スポーツ等の特別の日が丁度予定月経にあたるからその予定月経を移動調節して欲しいという相談をよく受ける。
 月経周期を人為的に調節して予定月経を移動させる場合,相談を受けた時期に依つて自らその方法も異なつて来る。すなわち排卵前(卵胞)期であれば,排卵の起る時期を人為的に早め又は遅らせるか,排卵を抑制して無排卵性月経を招来せしめる事が考えられる。排卵後(黄体)期であれば来るべき月経を人為的に早めたり遅らせる為には荻野学説以来承認されている一定の黄体期間を調節して短縮或いは延長しなければならないという困難に遭遇する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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