文献詳細
原著
文献概要
従来更年期障碍に対しては,Estrogen療法が行われ,良く反応することが知られていたが,子宮内膜の増殖に伴う子宮出血等のいくつかの好ましくない副作用がみられていた。処が近時Geist等1)(1941)はEstrogen-Androgen therapieが,Es-trogen therapieに優るということを提唱して以来,Greenblatt2),Glass3),Newman4)等は追試して混合剤の優秀性を確認し,両性混合Hormone製剤は次第に広く用いられるに到つた。然しそのDepot剤については未だ日浅く,Frank5)(1954),Boshann&Geese6)(1954)等の報告,及び本邦では貴家7)(1955),織田8)(1955),伊藤9)(1956)等の報告があるにすぎず,未だその検討は充分に行われていない。
掲載誌情報