icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科10巻13号

1956年12月発行

特集 産婦人科及びその境界領域の循環器系疾患

胎児心音に就いて

著者: 安井志郎1

所属機関: 1国立熱海病院産婦人科

ページ範囲:P.893 - P.900

文献概要

I.緒言
 胎児心音はPh. Legoust (1650)により聞かれた記録があり,外科医Mayer (1818)が聴診しているが臨床的意義は認めなかつた。Lejumeande. K.(1822)により始めて臨床的に応用される様になつた。以来,妊娠・分娩に於ける胎児心音聴取の意義は次第に認められ,幾多の研究が胎児の健否を知る最大の徴候である胎児心音解明のために行われた。
 然し聴覚のみに依存する音の研究はその不完全さを免れず,殊に記録・描写の困難であつた胎児心音はその根本である正常胎児(新生児も)心音の基礎的研究もされていない状態であつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら