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文献概要
特集 産婦人科及びその境界領域の循環器系疾患
心疾患と人工妊娠中絶問題
著者: 小島秋1
所属機関: 1大阪医科大学
ページ範囲:P.933 - P.938
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心疾患婦人が妊娠した場合は,非妊婦に較べて心臓は妊娠・分娩による負担が大きくなる結果,心疾患は増悪して時に不幸生命の危険を招くことがある。従つて心疾患妊婦に対しては屡々人工妊娠中絶が重要な問題となつて来る。
然し実際上心疾患妊婦に果して人工妊娠中絶すべきか否かを判定することは甚だ困難な場合が多いものである。吾々臨床経験上可成り重症と考えられる心疾患でも,よく妊娠分娩に堪えて挙児に成功することがあり,他方妊娠分娩に堪え得る筈と考えた心疾患が妊娠中か,或いは分娩労作によつて急に病勢が悪化して遂に死に至らしむることもある。
心疾患婦人が妊娠した場合は,非妊婦に較べて心臓は妊娠・分娩による負担が大きくなる結果,心疾患は増悪して時に不幸生命の危険を招くことがある。従つて心疾患妊婦に対しては屡々人工妊娠中絶が重要な問題となつて来る。
然し実際上心疾患妊婦に果して人工妊娠中絶すべきか否かを判定することは甚だ困難な場合が多いものである。吾々臨床経験上可成り重症と考えられる心疾患でも,よく妊娠分娩に堪えて挙児に成功することがあり,他方妊娠分娩に堪え得る筈と考えた心疾患が妊娠中か,或いは分娩労作によつて急に病勢が悪化して遂に死に至らしむることもある。
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