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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科10巻13号

1956年12月発行

特集 産婦人科及びその境界領域の循環器系疾患

心疾患と人工妊娠中絶問題

著者: 小島秋1

所属機関: 1大阪医科大学

ページ範囲:P.933 - P.938

文献概要

緒論
 心疾患婦人が妊娠した場合は,非妊婦に較べて心臓は妊娠・分娩による負担が大きくなる結果,心疾患は増悪して時に不幸生命の危険を招くことがある。従つて心疾患妊婦に対しては屡々人工妊娠中絶が重要な問題となつて来る。
 然し実際上心疾患妊婦に果して人工妊娠中絶すべきか否かを判定することは甚だ困難な場合が多いものである。吾々臨床経験上可成り重症と考えられる心疾患でも,よく妊娠分娩に堪えて挙児に成功することがあり,他方妊娠分娩に堪え得る筈と考えた心疾患が妊娠中か,或いは分娩労作によつて急に病勢が悪化して遂に死に至らしむることもある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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